AHMIR / AHMIR (New Album of 2017)

オリジナルアルバムのリリースがなんと10年ぶりというAHMIR。もともとYouTubeで実力を知らしめた、たたきあげのコーラスグループ。メンバーはボストン大学の音楽専攻出身や教会の合唱団に所属していたなど、本来の素養をもって結成された実力派。
俺はまったく興味なかったのだが、2007年のオリジナルアルバム販売以降、なんと日本企画のカバーアルバムを10枚もだしているようだ(間違ってたらごめん)。歌唱、コーラスが魅力的ということでよくもまあ企画販売できるもんだが、メンバーもメンバーだね。そこそこ銭になったのかなw。自分はアルバム単位でのカバー集など、AHMIRに限らず他のアーティストでもあまり興味がないので、まったく購入、聴かなかったのだがいいのあったんでしょうか。

昨今、Jodeci、112やJagged Edge、はたまたSilkなども復活アルバムをだせる時代になりコーラスグループ好きな俺にはいい傾向なのだが、若手でこいつらヤベえなというグループが皆無なのが寂しい。やはり、クラッシックなソウルの要素を保つのは売れ路線にならないだろうか。MOTOWNやLaFace所属といった、大勢の90年代初期が懐かしくも寂しくもあるよ。

AHMIRはもう若手とはいえない年齢になり、前者のグループと同じく、日本企画を別にすれば復活アルバムという佇まいでのリリース。狂いのない整合性のあるコーラスや実直なリードを保っているのには感嘆した。自分は荒ぶるバリトンや女々しいファルセットが好物なのだが、ここは封印したよ(笑)。

CDなのだが、いまのところCD Babyにて購入できるが、日本での流通はほぼ皆無。なんでアホほど日本企画を売っていたレーベルがここでバックアップしないのが不思議でもあり残念。こういうオリジナルを細々でもお披露目する役割を日本にもあってほしいね。

さて、2017の更新もきょうで終わり。あまり更新ができなかったけど、新旧問わずR&Bを存分に聴いていこうというテンションは保ち続けたいね。ここに寄ってくださる方々、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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Naul / GLORIA

昨日、Twitterにてソウルファンに衝撃が走った。いや俺を含め一部かもしれんが、相当やられたよ。

コーラスグループEnchantmentの”GLORIA”はソウルファンなら一度は聴いてる名曲だ。「かえる」のジャケットで有名なMichael Stokesがプロデュースしたスウィートソウル名盤は、ソウルファンの自宅に一枚はあることだろう。このナンバー、1996年にJesse Powellにも素晴らしい喉でカバーされた。

そのナンバーを韓国のヴォーカルグループBrown Eyed Soulのメンバー”Naul”が本家、そしてJesse Powellをも凌いだのでは?と思わせる超ど級カバーを披露してくれた。俺自身はこのNaulも所属するBrown Eyed Soulも知らないが、なにやら韓国ではナンバー1のボーカリストして認められているらしい。俺が驚いたのはネイティブと一切遜色のない英語力、そしてファルセットを交えた表現力の豊かさ、更に楽曲をも海外ミュージシャンに頼らず70’sの厚みのあるサウンドをリメイクしたプロダクション能力にも感嘆した。現行R&Bのレベルが、日本はフィリピンに劣っていると思ってはいたが、どうやら韓国にも完敗している・・・。点点点だよほんと。

Jesse PowellのGLORIAで過去、感動したもんだったが、同じくらい、いやアジア系のミュージシャンがここまでやるのかという驚きも含めたらその時以上のものがあるナンバーにぶちあたった。
シングルにはスレイベル(サンタクロースのそりに付けられたあの鈴)がイントロで聴けるクリスマスバージョンともいえるGloria(Year End Version)も収められている。こちらは極力アカペラに近いトラックでよりボーカルが際立ち更に聴きごたえあり。

Chris Brown / Juicy Booty ft. Jhené Aiko, R. Kelly

日中、仕事でクルマに乗ることが多く、当然FMを流しっぱなし。自宅からCDなり用意してもいいんですが、持参それすら面倒なので。
先日、ハッと思わせるナンバーが流れてた。Mtumeのあのビートだ。

あ、The Notorious B.I.G?と頭を駆け巡ったが、歌モンになっとる。しかもR.Kellyの声⁈
そう、Chris Brownの新曲でした。歌詞はおそらく激エロでしょうけど、あまりわからんわてはその雰囲気だけでノックアウトでした。トークボックスも挟んでなかなかの1曲となっております。
かといって、この曲を含む新作“Heartbreak On A Full Moon”が好きなのか?と言われますと、一聴しましたがこの曲だけが良かったですw

Kenny Lattimore / Vulnerable

1988年にリリースされた”Maniquin”のリードボーカリストKenny Lattimore。ソロに独立してから早20年。

間、元嫁のChanté Mooreとのデュエットアルバムは器用さ上に幅広いリスナーに迎えられたと思いますが、真のR&Bファンは少し距離を感じたはず。いや俺だけかな。
しかし、戻ってきましたよジワジワと。優雅で強靭なテナーボーカリストの真髄。前作のAnatomy Of A Love Songでの完全復活はほんと嬉しかった。
2015年のその作品からあまりブランクをいれず、このアルバムをリリース。
これがまたいいんですわ。80年代の現代解釈といいますか。ところどころにクラシカルな趣が感じられます。全曲ミディアムアップ~スロウの編成ですが、SOS BandかMtumeかと思わせるナンバー”Priceless”の力強いビートとワザといシンセ使いはたまりません。ラストナンバーの”More Than Life”が一番好きになったのですが、やはりここも80年代的なゆったりしたグルーヴ感、そこに強靭な喉をあえて控えめに使い、優しく伸びやかに歌いこなす姿が垣間見え、最高に心地よいナンバーに仕上がったおりまする。
Phil Collinsのカバー、”One More Night”もあり。全10曲というミニマル且つ正統的な曲数もわかってらっしゃる。

Gerald Alston / First Class Only

正統派ソウルボーカリスト、Gerald Alston。ManhattansのBlue Lovettや他メンバーが亡くなって以来、マンハッタンズとしての活動は完全に停止、それは当然やろね。そして悲しみを乗り越えてのアルバムは2015年、息子を加えたメンバーによるTrue Loveのリリースはゴスペルアルバム。今はたまにライブ活動を小さなホールでおこなっているようです。
ソロとしての輝く時代は、1988年の素晴らしいソロデビュー作からこのアルバム”1st Class Only”の1994年頃までかな。

このアルバム前のアルバムはMOTOWNからでBy All Meansを中心としたブラコン金字塔的な作品が3枚。本当に凄い内容なのだが、これはおとなしくなったなという印象で聴いていた。都会的な雰囲気の中にもアルストンならではのサムクックばりの熱唱が存分に聞けたのに、この作品ではいい意味でリラックスした姿勢、悪くいえばソウル感は薄れている。
とはいっても製作陣はMichael J. PowellとKiaraのふたり組が中心で、上質なナンバーが揃っている。

KiaraのCondition of the Heart にも収録されているTell MeやDevote All My Timeはいいナンバー。でも同時期にKiaraのアルバムが発売されたいた。オリジナルを先に聞いていただけにアルストンがカバー?てな印象があり残念な気持ちになった記憶がある。

Jeff Redd / Down Low

Jeff Reddのお蔵入り2nd、Down Low。P-VINEよりまさかの再発は、世のR&Bファンを驚かせてくれましたね。おさむさんがBOOK OFFでこの原盤を探しあてた夢を見たという酒の席での笑談が懐かしいですw
わたくしめも勿論原盤を追い求めていたひとり。その昔はJeff Redd自らCDbabyにてCD-Rをリリースしたのにも食いついたものでした。よくよく考えれば、既にその時点で自らのレーベルに版権を買い戻していたのかなと。それから数年経ち体裁よく原盤に忠実に日本主導で再発まで漕ぎ着けたことに、コアなR&Bファンが多い日本だからこそ成せた技ですね。しっかりJAMさんの解説も熟読させていただきました。
JAMさんの解説ではこのお蔵入り盤は本当に店頭に並んだのは日本でも50枚くらいのこと。そりゃBOOK OFFなんぞでは一生かかっても見つからんぞいw
A Few Good Menのお蔵入り盤は2回BOOK OFFで出くわし救出したが、実際に当時タワーレコードで売っていたので、お蔵入りというか回収盤といった按排なのかな。それと比べれば相当貴重なものであったのだろう。

さて引っ張り過ぎたが、P-VINEでの再発のおかげでやっと原盤がお安く市場に出回ることになり、こづかいの少ないわたくしめもゲットできたのでした。Disk Unionで20,000円ほどで売っていたときゃ、ああそこまで出しても、内容たいしたことないよイラネっと自ら歪曲した断念方法で、本当に欲しいにも関わらず買えなかった自分が懐かしいですw
Discogsで相場を見ても、現在ERG ‎– 7243 8 27985 2 4 の最低価格は4,933円。わたしはそれ以下で購入できました。しかし、昔の相場の約1/4くらいまでに落ち込んでいます。
不思議なのはCDというのは再発されるとこのように原盤価格が急激に値落ちすること。レコードはここまで落ちません。これはデジタル音源の悲しいサガなんでしょうかね。

ジャケット、音源を再発と聴き、見比べてみました。ジャケットの写真ですが、再発盤よりJeff Reddがもたれかかる壁がハッキリとしています。再発では少しリタッチしたのかな。CDの盤表面には挿入されているナンバーが原盤には印字されています。印字というか銀盤なのでナンバーのみ銀に抜かれている感じ。それと勿論P-VINEのレーベルマークはついていません。EMIのレーベルERGマークがつきます。音は再発と原盤は音圧とも同じのようですので再発がリマスターしたわけでないようです。また再発はボートラが1曲挿入されていますので、完全なコピー盤というわけではありません。

なんだかんだといっても、音源は変わらず。だからなぜ今更原盤?というわけですがオリジナル盤という世界でも僅かなレア度、そしてそれが自分自身が好きな音が詰まっているという両面です。
さてまたYou Called & Told MeとDreamerを聴くことにするかな。

4shades / 4shades

お盆です。皆様、この機会に旅行に出かけたり田舎に帰ったりとご予定でしょうか。わたしは田舎に帰ろうかと思っていますが、チケット買ってませんw 曜日、混雑状況で買えなかったりするのかな。さてどうしよう。
普段、休みが少ないので連休はほんとありがたい。普段できない整理もしたいしな。
休みの日にしか音楽を家で聴いていないので、聴きだめ?wでもするか。

きょうは記事にしてたかな、記憶に薄れてたのですがやってなかったようなのでグループものの4shadesを。
最近、とういうかここ何年もグループもののリリースが皆無に近いのだが、なぜなんでしょう。かといってレジェンドといわれるNEとかライブは盛況で話題も欠かせないけど。ソウルファンを歓喜させてくれるグループ出てきて欲しいね。

4shadesのリリースは2001年。なんとOrpheusレーベルから。エグゼクティブプロデュースにMint Conditionと関わりもある敏腕A&RのAl Manerson 、1曲Troy Taylorの名もある。
なにせ歌える4人組だ。ひとり、Johnny Gillに影響受けてるようなフェイクを使うシンガーもいる。
#6 Everythingから3曲の連続スロウが素晴らしく、オーソドックスなグループにある美しいやコーラスやファルセットを駆使した甘いアプローチ、前述の熱いJohnny Gillばりの押し出しの強いリード(まだまだだがw)も相まって、グループ好きなら聞き惚れるに違いない。

NINE 20 / What Would You Do?

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ひっそり更新w
なかなかね、新譜で胸刺さるものに出会えないので、更新がこんな状態。
いいわけするなってw

きょうはアルバムリリースがお蔵入りになったNINE 20。
その先行シングルであったWhat Would You Do?を。
MCAレコードの顛末なのか、発売されなかったアルバムPryme Tymeはお蔵入り盤としてたまにオクで見かけていたが、それも最近見かけなくなった。
Jeff Reddがエグゼクティブプロデューサー。といってもA&Rになった方なのでフロントマン的なクレジットか。プロデューサーはDonnie Boynton。

こういうスロウは4.0のようなグループでも聴けたが、音数少なめでしかも美メロ。ナイーブなボーカルと相まって、しっぽりはまってしまう。わたしめはファルセットや野太いバリトンの存在も欲しがる、ないものねだりなオヤジであるが、ここはこのグレード感を評価します。

 

Bruno Mars / 24K Magic

24kmagic

まさに24K Magic旋風。日本での広告も驚くほどの「金」の使いよう。毎日新宿駅構内を闊歩する俺も、このヴェルサーチちんぴら野郎wの大きな広告を見て、さっさと人の流れに逆らわず進まないといけないのに立ち止まったよ。ハッシュタグをつけてSNSに投稿すると純金のカードを貰えると知って、俺もアップしたよw

24K Magicのシングルお披露目もほんと衝撃的やった。Byron Chambersをトークボックスに起用した、80’s Funkフレーバーなナンバーに釘付けになった。ZappどころでなくDazz Bandらのファンクバンドを彷彿させると同時に、ラップはRUN-DMCそのものであるし、LL Cool Jがゴールドチェーンをしてラッピングしてるような姿にも見え、なんだこいつなりきり感すげえなと思った。

Just The Way You AreGrenadeのBrunoはまったく過去に放り去ったのか、もうこの路線でいって欲しいと思うよ。24K Magicがミッド80’sなところで、それ以外が80’s後半から90’s初期ときたもんだ。しかもR&Bのみ。ビシビシのファンクはなく、中期Jam&Lewis作品に通じるもの、BabyfaceのDeele時代の仕事っぷりや、90年代のNJSもあるので86年~92年あたりを掘っているな。これは本当に面白い試みで、ようは現代では一般的にはまったく見向きもされないR&B時代を掘りおこし、メジャーレーベルでリリースしちゃったという。こんなの売れる奴だからこそ許される試みやね。

33分全9曲という短さも、まさに80’s~90’sのアルバムを意識してる。ジャケットデザインも大理石の帯でしょ。これBobby BrownDon’t be cruelと同じ使い方よ。しかも同じ9曲で裏ジャケットも同じテイストでトラックリストな並んでいる。

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Bobby BrownといえばNew Editionで、しかも8曲目FinesseがNJSそのものであり、付け加えるとイントロは同じくNew Edition出身のBell Biv DeVoe-Poisonときたもんだ。

イントロ以外がこれまたBabyface-Tender LoverKeith Sweat- I Want Herを彷彿させる。
Teddy Rileyが多用していたオーケストレーションが入り、嬉し涙ちょちょ切れ。
Brunoは事実、Bobby Brown-Every Little Stepをライブでよくやっているので、このナンバーが出来上がるのも納得なのだが、凄いのが今の時代メジャーでNJSをやってのけるアーティストがこいつしかいないというところだ。

どのナンバーが何のオマージュというのはキリがないのでやめておきたいがw。
全曲いいので、切り刻む。
Chunkyのコーラスに女性ボーカルを入れてるところがKut Kloseを使うKeith Sweatっぽい。このナンバー、ベースラインが本当にいいし、メロディー、コーラスともに最高。
JBっぽいPermを飛ばし、That’s What I Like。このナンバーも素晴らしい。楽曲がPretty Rickyっぽくスカスカでわざとチープなシンセを使っているのだが、ボーカルグループのような仕立てで後半の盛り上げ方にも身震いする。

Versace On The Floor。バブル時代のブランドを身にまとう女性に今すぐ肌けてごらんという、この24K Magicに相応しい歌誌である。また楽曲がいい。ブラコン時代のような合間のギターフレーズやMichael Jacksonを彷彿させるボーカルワーク等、いろんなあの時代の煌くものが凝縮されている。どこかでFreddie Jacksonのナンバーっぽいと記されていたが、オッと思った。そういえばRock Me Tonightの音っぽい。HUSHプロダクションの時代はこんな音だったぞ。

ラストのToo Good To Say GoodbyeBabyfaceがプロデュース。ブルーノがHe’s My Heroと尊敬してやまないBabyfaceと仕事だ。そら製作の時点で熱く入り込んだろう。美しいメロディー、透き通るコーラス、熱いブリッジ、泣けるエンディング、まさかまさかのBabyfaceとBrunoとのナンバー。

いろいろと何かに似ているって思い出させるのは、故意に仕掛けているのではないかなって思うな。これはR&B,Soulファンをニヤリとさせるご褒美なのかな。

最後に。ここまでやってのけるアーティストは今ほかににいるんでしょうか。今のところ、いないようですね。

After 7 / Timeless

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After7の20年以上ぶりの新作・・・なんか重たい年数だが、そんなにブランクがあったのかといった不思議な印象であるが、ともわれ90年代の名グループがアルバムをリリースしたことに喜びに浸っている。
95年のReflectionsから数え20年・・・となるのか。それまで何もしてなかったのかというとそうでもなく体調が悪かったMelvinに代わって息子のJasonが加入し、不定期にライブ活動を行っていた。そういえばビルボードでの3人、本当に良かったし、別格だわこの存在と感じたのも最近だったはず。

先にリリースされたI Want Youの良さで、ほぼグレード感が保たれているのは確信したので、なんの心配もしなかった。逆にそれぞれのナンバーが粒ぞろいでしかも全10曲というコンパクトなアルバム単位を保持し、往年のアナログファンにも訴求したのではないか。

Betcha By Golly WowというThe Stylisticsのド定番をカバーするあたり、セカンドのThe Originals’ “Baby, I’m for Real”とBloodstoneの”Natural High”をさりげなくカバーした時と通じるものがあるし、こういうクラッシックをカバーするセンスと余裕が今のAfter7に伺える。

まずLet Me Knowがこのアルバム中、最高作だろう。グループとしての調和やリードの際立ち具合、ボーカルグループとはなんぞや、とレクチャーしてくれる至宝のナンバーだ。後半に向かって憂いを保つ泣き具合がたまらない。そして冒頭のRunnin’ Out。相当自信があるから1曲目に位置するのだろう。これも最高としかいえない。

90年代初期のR&Bをリアルタイムに聞き続けてきた年代には狂喜するアルバム。

 

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