Simply Red / Picture Book

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年の瀬、大掃除に新年の準備、忙しいもんです。
といいながら飲んでばかり笑。

Simply Redの1stアルバム。まあデビュー当時からインパクトのあるバンドであった。白人であるにも関わらず、やってるのはソウルであったわけで、そんでもってチャート上位という。今でもこそ垣根はないかもしれないが、肌の色云々、昔は難しいポジションでなかったのかな。寛容なUKだからこそといったものもあるのか。
1曲目、Come To My Aidのホーンセクションや繰り返すフレーズ、無駄にも思えるパーカッションの露出、ただもでないと感じとるのに時間は要しなかった。ソウルでないかと思うが、ホーンの演出がこれまたかっこいいLook At You Now、誘惑するようなイントロのキーボードの音色から引き込まれるJericho。カバーも凄い。The Valentine BrothersのカバーMoney’s too tight (to mention)は原曲がタイトな楽曲なので、それより柔らかく仕立ており聴きやすい。
そしてなんといっても”Holding Back The Years”だ。デビューから金字塔的なナンバー現る。こんなに印象的なキーボードあるの?といったところや絶妙な引きのボーカルといい「大人」のナンバーに崩れ落ちたもんだ。

ブラックミュージックへの憧憬を剥き出しに表したSimply Red、今のBruno Marsに通じるのではないか。

Marion Meadows / Keep It Right There

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あっという間に1年が過ぎましたね。皆さん、どんな1年でしたか?わたしは愛猫と親族が天国へ旅たつというショックな出来事があり、どうにも気分が落ち着かない1年でした。人生、山あり谷あり、今は谷から少し這い上がるところの心境です。
ただし、音楽、現行R&Bは充実していたんではないでしょうか。音楽が傍にあり、良かったな思うことも多々あり。
1番ではないけれど、Gene Riceの新譜到着は嬉しかったです。

Gene Riceで思い出し、振り返ったのがMarion Meadows – Keep it right thereのアルバムです。
Smooth Jazzのソプラノサックスの奏者ですが、R&B寄りの活動も多い方です。Norman Connors,Angela Bofill さらにはKeith Washingtonのナンバーにもクレジットが見つかります。
Gerald AlbrightのテナーサックスがR&Bで欠かせないというのは勿論ですが、ソプラノサックスもKenny Gも然り、気持ちのいいナンバーに仕立ててくれますね。

このアルバムにGene Riceがボーカルに参加。そのナンバー”Love Was Never”がいいんですよ。Angela Bofillとのデュエット。雄たけびは控えめながら、いい味だしてくれます。Marion Meadowsはイントロとエンディング付近のパートが好きかな。なんというか、夜の帳にグラスを傾け、タバコを燻らしながら聴きたいですね。もうタバコは吸っていませんがw
このアルバム、Janet- Come Back To Meのカバーもなかなかです。

Billy Ocean / Love Zone

Bruno Mars – 24K Magic、本当に凄いアルバムですね。毎日1度はフルで聞いてます。忘れかけていたあの時代の音を呼び戻してくれます。もちろん、80~90’sをいつも聞いてるのですが、たとえばブラコン全盛時の時のアルバムって、やはり置き去りにしてしまいがち。Peabo BrysonやGeorge Benson、Glenn JonesにFreddie Jackson・・・やっぱりいいなと再認識させてくれました。

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その流れでBilly Ocean。
Billy Oceanを知ったのはCaribbean Queenからだったのかなと。キャッチーではありましたね。日本でも相当流れていたと思います。続くSuddenleyもいいなと思ったけど、リチ夫君のHelloのようなポップバラッド的で黒くは感じなかった。Get Outta My Dreams, Get Into My Carもヒットしたけど、もうポップフィールドのひとなのか?としか思えなかったね。嫌いではなかったけど。
でもこの狭間にあるLove Zoneはいいアルバムでした。Barry Eastmondが製作した感情に訴えかけるような作品がいくつかあり、しかも音がブラコン真っ芯。When the Going Gets Tough, The Tough Get Goingはやはりポップな味付けだが、当時の打ち出し方からすればしかたないのかなと。
タイトルソング、Love Zone。野太いベースと煌くシンセ、時折絡むギターの音色、やばいです。素晴らしいミッドバラッドです。

Without You、染みるナンバーでこれもいい。AOR的ではあるが、嫌味がない。そして泣ける名曲、There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)。旋律や情感たっぷりの喉、いいナンバーでないですか。俺はAtlantic StarrのAlwaysもいける口なのでw、このベタなバラッドも好きなんだよな。

It’s Never Too Late To Try。このナンバーはSurfaceのようなシンプルな808サウンドがたまらない。後半のアコギソロなんぞ泣ける。
ラストのLove Is Forever。このナンバーも最高ブラコンナンバーといえる。こういう一歩間違えれば恥ずかしいバラッドだが、微妙なさじ加減でつくられている。Barry Eastmondだからこそなし得る名曲。ギターはいらなかったとは思うがw。
どうでもいいナンバーも数曲あるが、まとまりのあるブラコンアルバムかな。U.S. Billboard R&B AlbumsでNo.1になるだけあって、R&Bフィールドでも断然支持された名盤。

Bruno Mars / 24K Magic

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まさに24K Magic旋風。日本での広告も驚くほどの「金」の使いよう。毎日新宿駅構内を闊歩する俺も、このヴェルサーチちんぴら野郎wの大きな広告を見て、さっさと人の流れに逆らわず進まないといけないのに立ち止まったよ。ハッシュタグをつけてSNSに投稿すると純金のカードを貰えると知って、俺もアップしたよw

24K Magicのシングルお披露目もほんと衝撃的やった。Byron Chambersをトークボックスに起用した、80’s Funkフレーバーなナンバーに釘付けになった。ZappどころでなくDazz Bandらのファンクバンドを彷彿させると同時に、ラップはRUN-DMCそのものであるし、LL Cool Jがゴールドチェーンをしてラッピングしてるような姿にも見え、なんだこいつなりきり感すげえなと思った。

Just The Way You AreGrenadeのBrunoはまったく過去に放り去ったのか、もうこの路線でいって欲しいと思うよ。24K Magicがミッド80’sなところで、それ以外が80’s後半から90’s初期ときたもんだ。しかもR&Bのみ。ビシビシのファンクはなく、中期Jam&Lewis作品に通じるもの、BabyfaceのDeele時代の仕事っぷりや、90年代のNJSもあるので86年~92年あたりを掘っているな。これは本当に面白い試みで、ようは現代では一般的にはまったく見向きもされないR&B時代を掘りおこし、メジャーレーベルでリリースしちゃったという。こんなの売れる奴だからこそ許される試みやね。

33分全9曲という短さも、まさに80’s~90’sのアルバムを意識してる。ジャケットデザインも大理石の帯でしょ。これBobby BrownDon’t be cruelと同じ使い方よ。しかも同じ9曲で裏ジャケットも同じテイストでトラックリストな並んでいる。

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Bobby BrownといえばNew Editionで、しかも8曲目FinesseがNJSそのものであり、付け加えるとイントロは同じくNew Edition出身のBell Biv DeVoe-Poisonときたもんだ。

イントロ以外がこれまたBabyface-Tender LoverKeith Sweat- I Want Herを彷彿させる。
Teddy Rileyが多用していたオーケストレーションが入り、嬉し涙ちょちょ切れ。
Brunoは事実、Bobby Brown-Every Little Stepをライブでよくやっているので、このナンバーが出来上がるのも納得なのだが、凄いのが今の時代メジャーでNJSをやってのけるアーティストがこいつしかいないというところだ。

どのナンバーが何のオマージュというのはキリがないのでやめておきたいがw。
全曲いいので、切り刻む。
Chunkyのコーラスに女性ボーカルを入れてるところがKut Kloseを使うKeith Sweatっぽい。このナンバー、ベースラインが本当にいいし、メロディー、コーラスともに最高。
JBっぽいPermを飛ばし、That’s What I Like。このナンバーも素晴らしい。楽曲がPretty Rickyっぽくスカスカでわざとチープなシンセを使っているのだが、ボーカルグループのような仕立てで後半の盛り上げ方にも身震いする。

Versace On The Floor。バブル時代のブランドを身にまとう女性に今すぐ肌けてごらんという、この24K Magicに相応しい歌誌である。また楽曲がいい。ブラコン時代のような合間のギターフレーズやMichael Jacksonを彷彿させるボーカルワーク等、いろんなあの時代の煌くものが凝縮されている。どこかでFreddie Jacksonのナンバーっぽいと記されていたが、オッと思った。そういえばRock Me Tonightの音っぽい。HUSHプロダクションの時代はこんな音だったぞ。

ラストのToo Good To Say GoodbyeBabyfaceがプロデュース。ブルーノがHe’s My Heroと尊敬してやまないBabyfaceと仕事だ。そら製作の時点で熱く入り込んだろう。美しいメロディー、透き通るコーラス、熱いブリッジ、泣けるエンディング、まさかまさかのBabyfaceとBrunoとのナンバー。

いろいろと何かに似ているって思い出させるのは、故意に仕掛けているのではないかなって思うな。これはR&B,Soulファンをニヤリとさせるご褒美なのかな。

最後に。ここまでやってのけるアーティストは今ほかににいるんでしょうか。今のところ、いないようですね。

After 7 / Timeless

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After7の20年以上ぶりの新作・・・なんか重たい年数だが、そんなにブランクがあったのかといった不思議な印象であるが、ともわれ90年代の名グループがアルバムをリリースしたことに喜びに浸っている。
95年のReflectionsから数え20年・・・となるのか。それまで何もしてなかったのかというとそうでもなく体調が悪かったMelvinに代わって息子のJasonが加入し、不定期にライブ活動を行っていた。そういえばビルボードでの3人、本当に良かったし、別格だわこの存在と感じたのも最近だったはず。

先にリリースされたI Want Youの良さで、ほぼグレード感が保たれているのは確信したので、なんの心配もしなかった。逆にそれぞれのナンバーが粒ぞろいでしかも全10曲というコンパクトなアルバム単位を保持し、往年のアナログファンにも訴求したのではないか。

Betcha By Golly WowというThe Stylisticsのド定番をカバーするあたり、セカンドのThe Originals’ “Baby, I’m for Real”とBloodstoneの”Natural High”をさりげなくカバーした時と通じるものがあるし、こういうクラッシックをカバーするセンスと余裕が今のAfter7に伺える。

まずLet Me Knowがこのアルバム中、最高作だろう。グループとしての調和やリードの際立ち具合、ボーカルグループとはなんぞや、とレクチャーしてくれる至宝のナンバーだ。後半に向かって憂いを保つ泣き具合がたまらない。そして冒頭のRunnin’ Out。相当自信があるから1曲目に位置するのだろう。これも最高としかいえない。

90年代初期のR&Bをリアルタイムに聞き続けてきた年代には狂喜するアルバム。

 

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